歯並びを良くする治療、歯列矯正の治療にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
見た目を改善するために行うものと考える方も少なくはないでしょう。
たしかに歯並びの矯正治療を行うと口元がすっきりして見た目がガラッと変わります。
人の第一印象は3秒で決まると言われているほど見た目は大切なことなのです。
今回は歯並び矯正治療の見た目の改善以外のメリットについての記事です。
各年代ごとに歯並び矯正治療を行うメリットは異なってきますので共通する部分と異なる部分についてお話しします。
目次
〜共通編〜歯並び矯正治療のメリット
- 虫歯になりにくくなる
- 歯周病になりにくくなる
- 歯磨きがしやすくなる
- 食べ物が食べやすくなる
- 風邪をひきにくくなる
- 口臭が減る
〜子どもの歯並び編〜歯並び矯正治療のメリット
- 記憶力に影響する
- 成長に影響する
- 姿勢に影響する
〜高齢者の歯並び編〜歯並び治療のメリット
- 認知症のリスクが減る
- むせにくくなる
- 寝たきりになりにくくなる
- 口腔ケアが行いやすい
歯磨きがしやすくなる
歯並び矯正治療の大きなメリットの一つですね
歯の方向が揃うので歯磨きが行いやすくなります。
その結果
- 虫歯になりにくくなる
- 歯周病になりにくくなる
- 口臭が減る
- 歯磨きの時間が減る
- 口腔ケアが行いやすくなる
- 誤嚥性肺炎のリスクが減る
など日々のケアが行いやすくなります。
良く噛めるようになる
良く噛むということはとても大切なことです。
良く噛むといいということを表す標語”ひみこのはがいいぜ”という物があります
良く噛めるメリット
- 記憶力にいい
- 集中力が違う
- 認知症予防
- 胃に優しい
- 転倒防止
- 姿勢が良くなる
良く噛めるということは想像以上のメリットがあります。
歯がなくなってしまった方もいい入れ歯を使用し良く噛める状態になることはとてもいいことです。
口が閉じれるようになる
口が常に空いている状態のことを”おくちぽかん”と言いますがこのおくちぽかんは様々なデメリットがあります。
- 風邪をひきやすい
- 姿勢が悪くなる
- 歯並びがさらに悪くなる
- 虫歯や歯周病になりやすい
- 口臭がしやすくなる
ここまで歯並び矯正治療のメリットをお話ししてきましたが
ここからは矯正治療を行わないデメリットについてのお話です。
8020運動というものをご存知でしょうか?
これは1989年平成元年から日本歯科医師会が推進している運動のことで80歳の時に20本以上の歯を残そうという運動です。
20本以上歯があると満足に食事をできると言われており、生涯にわたって楽しくおいしく食事ができるようにと始められた運動です。
8020を達成した人の歯並びを調査した報告があります。
8020達成者の中で正常の噛み合わせの人は82%だったそうです。
歯並びの矯正治療は歯並びを整えるだけでなく歯の寿命を延ばしいつまでも楽しく食事をできるようになるための予防治療だと考えています。
素敵な笑顔で笑えるように
おいしく食事ができるように
虫歯のない健康なお口を目指して
生涯にわたって元気でいられるように
歯並びに注目してみてください。
歯科医師 米山 隼也人 こめやま はやと