こんにちは長崎県諫早市 諫早駅前歯科の歯科医師 米山です。
結局歯が抜けたらどうしたらいいの?
残念ながら歯を抜く治療・抜歯が必要になる方は少なくありません。
健康な歯はもちろん抜かないほうがいいのですが歯医者さんで抜歯が必要と判断された歯は
- その歯自体が保存できない
- その歯を残すことが周りの歯や骨に悪影響を与えひいては体全身の健康に害を及ぼす
大きく分けるとこの二つの理由で判断されています。
したがって抜歯と判断された場合には早めに抜歯をしたほうが健康のため、将来のお口のためにはいい場合が多いのです。
歯を抜いた後治療は必要?
抜歯治療を行うとそこには歯はなくなります。歯がなくなるとどうなるのでしょうか?
目次
歯がなくなることで起こるお口の変化
- 隣の歯が倒れてくる
- 物が挟まりやすくなる
- 虫歯になりやすくなる
- 反対側の歯が飛び出してくる
- 噛み合わせに違和感を感じるようになる
1本の歯がなくなるとお口の中は大きな変化が起こります。
1本の歯がなくなっても食事には大きな影響はないことが多いですがそのままにしておくと未来の食事には大きな影響を与えることがほとんどです
歯がなくなったら1本だけでも治療をしたほうがいいです
歯がなくなった後の治療法
入れ歯って何?
取り外しができる歯のことを入れ歯と言います。
入れ歯を使用している患者様の感想は
- 食べ物が挟まる
- 取り外しが面倒
- 噛むと痛い
- なかなか慣れることができない
- 意外と大丈夫
と言われることが多いです
入れ歯の特徴
- 取り外しができて清潔に保ちやすい
- 取り外しができるので調整などの作業をお口の外でできる
- 取り外しができるので歯の治療が必要になっても修理がしやすい
- 慣れるのに時間がかかる
- 噛む力は天然の歯の20%ほどであると言われている
ブリッジって何?
写真のように歯と歯でダミーの歯を支える治療法です。
ブリッジをしている患者様の感想は
- 特に問題ない
- 歯を削るのが大変
- 食べ物が挟まる時がある
と言われることが多いです
ブリッジの特徴
- 歯を大きく削る必要がある
- ダミーの部分に食べ物やプラークが残りやすい
- かみごこちは特に変わらない
- 歯の治療が必要になると再度作り直しをする必要が出てくる
インプラントって何?
骨の中に人工の歯の土台を埋め込む治療法
インプラントをされた患者様の感想
- 特に問題なし
- 入れ歯を使用していたが初めからインプラントにしたらよかった
- 怖かったけどしてよかった
インプラントの特徴
- 噛みやすさはほぼご自身の歯と同じ
- 自然治癒力がないのでインプラントの周りの歯茎は腫れやすい
- より丁寧なメンテナンスが必要
- 保険適用ではない
- 手術が必要
- 状態によってはできない場合もある
見た目や噛み心地のことを考えるとインプラントが一番いいです
お手入れのしやすさを考えると入れ歯が一番優れています
もし抜歯が必要になった場合にはしっかり説明を受け、よく考えて今後の治療法を選択してほしいです。
なかなか治療法を決めることができない方へ
歯を抜いた後の治療が大切で必要だとは分かっていてもなかなか決められない。そういう人も多いのではないでしょうか?
ちょっと考えます
家族と相談します
抜いた後の歯の周りの変化はもう始まっています。
治療が必要であることは忘れないようにしてください。歯を抜いた時にできるはずだった治療法ができなくなってしまう可能性もあります。
考えが決まらない時も歯医者さんに相談してみてください。
抜歯は悲しく辛いですが他の歯を守るためこれから健康に生きるため今後の治療法について考えましょう。