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指しゃぶりはいつまで大丈夫?歯並びや口の成長に与える影響とは

こんにちは長崎県諫早市の歯医者 諫早駅前歯科です

ブログタイトル「いつまでだいじょうぶ?ゆびしゃぶりって悪?」諫早駅前歯科のトピック画像。

「うちの子、まだ指しゃぶりをしているけど大丈夫?」「歯並びに影響はない?」

小さなお子さんをお持ちの保護者の方から、このようなご相談をよくいただきます。

指しゃぶりは赤ちゃんにとって自然な行動ですが、長く続くと歯並びや顎の発達に影響することがあります。この記事では、年齢ごとの特徴や歯への影響、そして無理なくやめられる方法について、歯科医の立場から詳しく解説します。

0〜2歳:心配いらない自然な行動

赤ちゃんにとって「吸う」という動きは、安心感を得るための大切な行動です。母乳や哺乳瓶を飲むのと同じように、指しゃぶりも心を落ち着ける手段のひとつなのです。

この時期の指しゃぶりは

  • 眠たいときや不安なときによく見られる
  • 成長過程として自然なもの
  • 無理にやめさせる必要はない

2歳前後までは「まだやっているな」とあたたかく見守っていただいて大丈夫です。

3〜4歳:習慣化に注意が必要な時期

3歳を過ぎると、指しゃぶりが「安心するための習慣」として定着してしまうことがあります。

幼稚園や保育園での集団生活を通じて自然と減っていくお子さんもいれば、疲れたときや眠いときに続けるお子さんもいます。

この時期のチェックポイント

  • 1日にどれくらいの時間続けているか
  • 短時間なら大きな問題はない
  • 長時間続ける場合は歯並びへの影響に注意

上の前歯が少しずつ前に出たり、上下の前歯が噛み合わなくなったりする可能性があるため、この時期から声かけや環境づくりで少しずつ習慣を減らしていくことをおすすめします。

5〜6歳:歯並びへの影響が出やすい時期

5〜6歳になると永久歯が生えてくる準備が始まります。この時期まで指しゃぶりが続いていると、歯や顎の発達に具体的な影響が見られることがあります。

よく見られる歯並びの変化

  • 上の前歯が前に出る(出っ歯)
  • 上下の前歯が噛み合わない(開咬)
  • 噛み合わせ全体のずれ
  • 上顎が狭くなり歯が並びきれない

これらの変化は見た目だけの問題ではありません。

指しゃぶりによる開咬(かいこう)の症例。奥歯は噛み合っているが前歯の上下に隙間がある状態。

日常生活への影響

  • 「さ行」や「た行」の発音がしづらい
  • しっかり噛めず食事に時間がかかる
  • 口呼吸の習慣につながる可能性

永久歯が生える前のこの時期に対策を始めることで、将来の歯並びを守ることができます。

7歳以上:専門的な相談が必要

7歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合、永久歯の歯並びや顎の形に大きな影響を与えることがあります。噛み合わせのずれや上下の顎の発達の差により、矯正治療が必要になるケースも少なくありません。

この時期に見られる変化

  • 噛み合わせのバランスが大きく崩れる
  • 顔の骨格に左右差が出る
  • 口元全体が前に出てしまう

特に永久歯が生えそろう小学校高学年まで指しゃぶりが続いている場合は、単なる「クセ」ではなく「治療が必要な問題」として考える必要があります。

指しゃぶりが引き起こす具体的な問題

歯科医院で実際に診察していると、長期間の指しゃぶりによって以下のような変化が起こっているケースを多く見かけます。

歯並びの問題

  • 前歯が大きく前に出ている
  • 上下の前歯が閉じず、奥歯だけが噛み合っている
  • 上顎が狭く、歯がデコボコに並んでいる

顎や口元の問題

  • 顎の発達が不均衡になる
  • 口元全体のバランスが崩れる

その他の影響

  • 口呼吸が習慣化する
  • むし歯や歯肉炎のリスクが高まる
  • 発音や咀嚼に問題が生じる

これらは早めに対応することで改善できることも多いため、気になったらすぐに歯科医院にご相談ください。

ご家庭でできる指しゃぶりのやめ方

「やめなさい!」と叱ってしまうと、お子さんがストレスを感じてかえって逆効果になることがあります。大切なのは、安心できる代わりの方法を用意することです。

効果的な方法

1. 代わりの安心グッズを用意する お気に入りのぬいぐるみやタオルを持たせてあげましょう。

2. 気をそらす工夫をする 一緒に遊んだり、手を使う活動を増やしたりしてみてください。

3. できたことを褒める 指しゃぶりをしていない時間を褒めて、お子さんの自信につなげましょう。

4. 年齢が大きいお子さんには 爪に苦い味のマニキュアを塗る方法が有効な場合もあります。

お子さんによって効果的な方法は違います。焦らず少しずつ、お子さんのペースに合わせて取り組むことが大切です。

歯科医院でできるサポート

どうしてもやめられない場合や、すでに歯並びに影響が出てきた場合は、歯科医院でのサポートが有効です。

歯科医院での対応方法

  • マウスピースのような装置を使った習慣改善
  • 口の周りの筋肉を鍛えるトレーニング(MFT)
  • お子さんの年齢や性格に合わせた個別のアドバイス

「まだ小さいから相談するのは早いかな」と迷っているときこそ、ぜひ一度ご相談ください。早めの対応が、お子さんの健やかな成長につながります。

まとめ:年齢別の対応方法

指しゃぶりは乳幼児期に自然に見られる行動ですが、長く続くと歯並びや口の成長に影響を与えることがあります。

年齢別の目安

  • 0〜3歳:自然な行動、あたたかく見守ってOK
  • 4〜6歳:歯並びへの影響が出始める、ご家庭での工夫が必要
  • 7歳以降:歯並びや顎に明らかな影響、歯科での相談をおすすめ

お子さんの指しゃぶりについて気になることがあれば、一人で抱え込まずにぜひ当院にご相談ください。お子さんの成長段階に合わせた適切なアドバイスをさせていただきます。

長崎県諫早市永昌東町16-28 2階
医療法人 夢昂会 諫早駅前歯科

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