歯周ポケットという言葉を聞いたことがありますか?
歯周ポケットは歯周病を知る上で欠かせない大事なチェックポイントです。歯周病の予防や治療の理解のためにもぜひ知っておいてください。
歯周ポケットとは歯と歯茎の境目のことを言います。ここに溝があり、このポケットの中に細菌の塊である歯垢(プラーク)が溜まったり歯石ができたりすることで歯周病が進行していきます。実は歯周ポケットは単に歯垢や歯石によりできるものというだけでなく、その深さを測ることで歯周病の進行度合いを知ることができます。
歯周ポケットの深さと、歯周病の進行度合い
歯周病は歯周ポケットに入り込んだ歯垢に生息する細菌が、ポケットの奥へ奥へと歯と歯茎を剥がしながら進んでいきます。初期段階では歯肉の炎症を引き起こしますが、ポケットが深くなるに従って 歯を支えている骨歯槽骨をも溶かし始めます。そして最後に歯が抜けてしまうのです。このように歯周ポケットの深さを測ることでどの程度歯周病が進行しているか把握することができます。
軽度から中等度の歯周病だと、ポケットは4ミリから5ミリ、重度の歯周病だと 7ミリ以上となります。 正常な歯周ポケットだと、ポケット深さは3 mm 以下です。ポケットの深さを測るにはプローブと呼ばれる器具を使用します。このプローブを後歯茎の隙間に挿入し、深さを測定する検査を行っていくのです。