メンテナンスはどれくらいの間隔で行ったらいいの?

最低でも3ヶ月に1回は予防のためのメンテナンスをお勧めします。

日本では痛くなってから歯科医院に行くことが多いですが、特に大人の場合、痛くなったときには手遅れ(歯の神経を取る、抜歯になるなど)になる場合が多いです。初期のむし歯や歯周病は痛みを伴いません。特に歯周病サイレントディジーズ(音をたてず忍び寄る病気)とも言われるので、早期発見・治療が大切なのです。

歯科のメンテナンスに関する調査で、50代の方で痛いときに歯科医院に通っている人は10年で平均約5本歯を失うのに対しメンテナンスに通っている人は歯を失うのは10年で1本以下になるという結果が出ています。

3ヶ月に1回とメンテナンスを設定しているのは、これ以上メンテナンスの期間をあけるとメンテナンスの効果が大きく下がるという論文が数多く出ているためです。期間をあけすぎると虫歯ができたり歯周病が悪化したりということが起こりやすくなります。

もちろん期間を縮めるほどメンテナンスの効果は大きくなります。特に高齢で自分で十分に歯を磨けない人や内科的な疾患の関係で歯周病にかかりやすい人、重度の歯周病がある人は短い期間をお勧めする場合があります。

メンテナンスで行うこと

むし歯のチェック・歯周病の進行具合の検査・歯石の除去・バイオフィルム(歯の表面に細菌がつくる膜)の除去
かみ合わせの調整・入れ歯のチェック、調整・清掃指導・食生活指導・口腔内写真撮影・フッ素塗布

また、けやき歯科では年に1度、お口全体のレントゲンを撮影します。それにより表面からだけでは分からない、歯と歯の間にできたむし歯や、詰め物の下にできたむし歯等を見つけます。また、歯周病に関しては歯を支えている骨の状態などを確認します。

現在、日本人の70-80歳における残存している歯の本数の平均は10本前後と言われています。これに対してスウェーデンやアメリカでは20本近くになります。この違いはメンテナンスに通う人の割合なのです。まだまだ日本では歯科医院は歯が痛くなったら通う場所という考え方の方が多いようです。スウェーデンやアメリカでは70-90%の人が通うのに対して、日本では10%をきるという調査もあります。

けやき歯科では皆さんの大切な歯を守っていくために、積極的に定期的なメンテナンスを行っています。