知覚過敏ってなに?

知覚過敏症状とは歯に冷たいものが当たったり、歯の表面に歯ブラシが当たったりといった通常歯に起こる刺激を痛みとして歯が感じてしまう状態のことです。

歯の中には刺激に敏感な象牙質という部分があります。通常は象牙質の外側にはエナメル質という固くて刺激に強い部分があるので刺激が加わっても痛むことはないです。しかし、歯周病等の原因により歯茎が下がってしまうと、歯の根っこのほうにはエナメル質が少なく象牙質外に露出してしまい発生します。

象牙質には数千本の象牙細管という細い管が歯の中心に向かって伸びています。
象牙質がむき出しになると、外部からの刺激が象牙細管を通って歯の内側の神経に伝わり、結果として瞬間的に鋭い痛みをを感じるようになります。ピリッとする感じ、キーンとする感じが知覚過敏症状の痛みの特徴です。

知覚過敏は歯茎が下がったことが原因で起こるだけではなく、噛み合わせによって歯の頭がすり減って起こる場合もあります。この場合も歯の表面のエナメル質がなくなり、象牙質が露出することで痛みが出ています。

知覚過敏への処置としては、症状を止めるような薬を塗ったり、象牙質が露出している部分に詰め物を詰めたりして象牙質と外部を封鎖することによって対応します。症状が強く、また症状の改善が認められない場合は歯の神経をとる場合もあります。

虫歯であったりその他の原因により症状が出ている場合もあるので、確定診断には歯科医師の診察が必要です。