こんにちは。長崎県諫早市の歯医者 諫早駅前歯科です。
突然ですが、あなたは「舌の力」を意識したことがありますか?

「舌が弱いなんて考えたこともなかった」
「しゃべりにくくなったのは年齢のせいだと思っていた」
「いびきが気になるけれど、舌が関係しているなんて知らなかった」
そんな方も多いのではないでしょうか。
舌は、私たちが思っている以上に大切な役割を担っています。
食べること、話すこと、呼吸すること、そして実は美容面でも──。
健康や日常生活に深く関わる「舌圧」や「舌の位置」は、加齢だけでなく、お子さんの発音や歯並び、さらには見た目の若々しさにも影響しているのです。
今日は、そんな「舌の力」について、分かりやすくお話しします。
目次
この記事はこんな方におすすめ
- 歯科治療中、舌が動いて困った経験がある方
- 滑舌が悪くなった、むせやすくなったと感じる方
- 寝ているときのいびきや無呼吸が気になる方
- お子さんの発音や歯並びが気になる保護者の方
- 顔のたるみやほうれい線が気になる方

一つでも当てはまる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
「舌」のケアが、思わぬ不調を解決するヒントになるかもしれません。
舌圧とは? 舌の筋力が弱いとどうなる?
「舌圧」という言葉をご存じでしょうか?
舌圧とは、舌で上あごを押す力のことをいいます。
この舌の力が弱くなると、さまざまな不調につながります。
舌圧が弱いと起こる症状
- 食べ物をうまく押しつぶせず、食事に時間がかかる
- 飲み込みにくくなり、むせやすい(嚥下障害)
- 舌の動きが不安定で、滑舌が悪くなる
- 舌が喉側に落ちやすくなり、気道が狭くなる(舌根沈下)
- 唾液が減って虫歯や口臭のリスクが高まる
特に高齢になると、筋力の低下が顕著になりがちです。しかし最近は、小児の舌圧の低下も問題視されています。
お子さんに見られやすいサイン
- 「さ」「た」行の発音がはっきりしない
- 食べこぼしが多い
- 口をポカンと開けている
- 丸のみすることが増えた
こうした症状があれば、ぜひ歯科や耳鼻科での相談をおすすめします。
舌の正しい位置「スポット」を意識していますか?
理想的な舌の位置をご存じでしょうか?
それは「スポット」と呼ばれる場所です。
スポットとは、上の前歯のすぐ裏側、歯ぐきの根元あたりの少しふくらんだ部分。
舌先がそこに触れ、舌全体が軽く上あごに収まっているのが正しい舌位です。
正しい舌位を保つと…
- 鼻呼吸がしやすくなる
- 舌が喉側に落ちにくくなり、気道が確保しやすくなる
- 歯並びや噛み合わせの安定に役立つ
- 口の中が乾きにくくなり、虫歯や口臭予防になる
逆に舌が下がっていると──
- 口がポカンと開きやすくなる
- 発音が不明瞭になる
- 歯並びや顎の成長に悪影響を及ぼす
- 顔の下半分のたるみや二重あごが目立つ
舌の位置ひとつで、これだけ多くのことが変わってくるのです。
少しずつでいいので意識してみてください
舌を鍛える「ベロ回し運動」
舌の筋力を鍛える方法として注目されているのが「ベロ回し運動」です。

やり方
- 唇をしっかり閉じる
- 舌を歯ぐきの外側に沿わせるようにぐるりと回す
- 時計回りに10回、反時計回りに10回
- 1日2~3セットを目安に行う
ベロ回しで期待できる効果
- 舌の柔軟性アップ
- 唾液分泌が促され、虫歯・口臭予防に
- 正しい舌位置(スポット)の意識づけ
- 表情筋が鍛えられ、ほうれい線やたるみ対策に
なお、ベロ回し運動だけで劇的に舌圧が向上するという明確な科学的根拠はまだ限定的です。
ですが、口腔筋機能療法(MFT)と組み合わせることで、効果が期待できるといわれています。
歯科治療中に舌が動いてしまう方へ
歯科治療中に舌が動いてしまい、困った経験はありませんか?
- 水や唾液をうまくためられず、こぼれてしまう
- 舌が器具に触れてしまう
- 治療中に舌を固定できず、治療時間が長引く
- 舌を誤って傷つけるリスクが高まる
こうしたお悩みの多くは、舌圧の低下や舌の位置の不安定さが原因です。
治療中の負担を減らすためにも、普段から舌を鍛え、正しい舌位を身につけることが大切です。
舌圧は測れる? 舌圧検査のススメ
「自分の舌圧が弱いのか、よく分からない…」
そんな方には「舌圧検査」がおすすめです。
当院では、専用の舌圧測定器を使って簡単に検査できます。

検査の流れ
- センサー付きの器具を口の中に入れる
- 舌で上あごを押し上げるように力を入れる
- 数値で舌圧が表示され、状態が分かる
検査時間は数分程度で痛みもありません。
舌圧が30kPa未満の場合は、口腔機能の低下や誤嚥リスクが高まるため、必要に応じてトレーニングをご提案しています。
この検査はお子さまにも対応していますので、発音や歯並びが心配な方はお気軽にご相談ください。
小児の舌の発達も重要
お子さんの口腔機能は、将来の健康に直結します。
特に舌の筋力や使い方は、発音、咀嚼、飲み込み、歯並びに大きな影響を与えます。
よくある相談
- 「さ」「た」行の発音が苦手
- 口が開きっぱなしで鼻呼吸ができない
- 食事に時間がかかる
- 歯並びがガタガタしてきた
当院ではMFTを通じて、お子さまに合わせた舌のトレーニングや正しい口の使い方を丁寧に指導しています。
美容の面でも注目される舌の力
実は舌の筋肉は、顔の表情筋とも密接に関係しています。
舌の筋力が衰えると、顔の下半分がたるみやすくなり、ほうれい線が深くなる原因にもなります。
舌トレーニングの美容効果
- 頬や口元のたるみ予防
- ほうれい線の浅化
- 表情筋のバランス改善
- 顔全体が明るく見える
美容に興味がある方も、ぜひ舌のケアを習慣にしてみてください。
たった1分のベロ回しが未来の自分を変えるかもしれません。
まとめ──舌の健康は一生もの
舌は、食べる・話す・呼吸する・見た目のすべてに関わる大切な器官です。
決して年齢のせいだけではありません。
覚えておきたいポイント
- 舌圧が弱いと、健康や美容面でトラブルが増える
- 正しい舌位「スポット」を意識することが大切
- ベロ回し運動は簡単にできる舌ケア習慣
- 舌圧検査で現状を知り、対策ができる
「最近、滑舌が悪くなった気がする」
「いびきがひどいと指摘された」
「子どもの歯並びが心配」
そんなお悩みがあれば、舌の健康を疑ってみるのも大切です。
舌の力は、一生ものの健康資産です。
気になる方はぜひ当院にご相談ください。あなたのお口と全身の健康をサポートいたします。
長崎県諫早市永昌東町16-28 2階
医療法人 夢昂会 諫早駅前歯科
📞 電話番号 0957-46-7700
インスタグラムや公式ラインからの相談もお待ちしております。