歯周病の程度や個人差によってどうしてもしみたり出血がある場合があります。出血がしやすかったり痛みが気になる場合は対応も可能です。
歯茎が下がると象牙質(表面に出ているエナメル質より軟らかい部分)が見えてきます。象牙質は表面を触ると感覚があります。歯石除去の時に象牙質刺激されるために痛みやシミが出やすくなります。また歯茎の感覚は体のほかの部分に比べて敏感なので、歯茎に器具が当たることで歯茎が痛む場合もあります。
歯石除去の時には歯茎の上の歯石は振動する器具で粉砕して取るのですが、痛みが気になる場合は振動しない歯への刺激が少ない器具を使ったり、麻酔を使用しての歯石とりも可能です。ご相談ください。
歯石除去後に出血に気づくと、歯石を掻き取る道具で歯茎を傷つけられたと思う人が多いようです。しかし、歯石を取り除く処置では、歯茎を直接傷つけてしまうことはほとんどありません。歯石がついている歯の周りの歯茎は炎症を起こして赤くはれてしまっています。歯茎が炎症を起こすと粘膜が弱くなり、触っただけでも簡単に破れてしまうようになります。そんな状態の歯茎に接する場所の歯石を取り除くことで、歯茎の炎症部分から血が出るのです。
出血を抑えるには歯石とりを回数を分けて進めて行ったり、先にブラッシング指導を行ってある程度歯茎の炎症を抑えてからおこなっていきます。これもご相談いただければ対応します。
歯茎の下に歯石がある場合もあります。この場合は歯石をとる際にどうしても歯茎をさわることになります。当院では歯茎の下の歯石とりを行う際は全員に塗り薬の麻酔を使って痛みが起こりにくいようにしています。