はぐきの状態を気にしていますか?
はぐきの病気は歯周病、歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏と様々な呼ばれ方をしますね。
なんと国民の3人に2人が歯周病にかかっていると言われていて国民病とまでいわれているほどです。
【あなたは歯周病?歯周病簡単チェック】
- 歯磨きの時に血が出る
- 朝起きたらお口がネバネバする
- 口臭を指摘されたことがある
- 食べ物が詰まりやすくなった
- 痛くて硬いものが噛めない
- 歯並びが変わってきた
- 歯が長くなった
1つでも当てはまるものがある人は、歯周病である可能性が高いです。
歯周病は虫歯とは違い、今すぐ何とかしてほしいというような症状がないことが多いですが、何も対策をせずそのままにしておくと悪化して抜歯が必要になる可能性があります。また、歯周病はお口の中だけでなく全身の病気にも影響を与えてしまいます。
歯医者さんで歯周病の検査を受けてみることをおすすめします。
【歯周病の検査は何をしている?】
はぐきの検査というとちくちく痛いイメージがある方もいると思います。
これは歯周プローブというはぐきの検査をする専用の器具で検査をしているのです。
痛くて力を入れすぎているんじゃないか?歯茎を傷つけていないか?と心配になりますが20〜25gの強さで検査をしています。10円玉5枚くらいの重さと同じです。歯周病の検査で痛みを感じる人は歯茎に炎症が起きていることが多いです。はぐきの炎症が強い人は痛くてさわれないほどです。
歯周病の検査では
- 歯周ポケットの深さ
- 出血の有無
- 歯の揺れの程度
を検査しています。
歯周ポケットが深いとそれだけ汚れが歯を支える骨(歯槽骨)が溶けているか、はぐきが腫れていることがわかります。また深い歯周ポケットには汚れが溜まりやすくご自宅での歯磨きで取り除くことはできません。歯科医院での歯周病の治療をすることで歯周ポケットの汚れを取り除くことができます。
歯周ポケットの深さでわかるはぐきの状態
【歯周ポケットが3mm以下】
ほとんど健康な状態です。歯磨きの時に出血がある場合には炎症が起きていて歯周病になり始めているので注意が必要です。
【歯周ポケットが4〜5mm】
歯周病と診断されます。仮に全ての歯28本に5mmの歯周ポケットがある場合すべての歯周ポケットを合わせた面積は手のひらと同じくらいの大きさになります。
定期的に歯周病の治療を行うことで今の状態を維持していくことができます。
はぐきが腫れ始め歯磨きの時に血が出てきて困っている人もいるかもしれません。
【歯周ポケットが6mm以上】
重度の歯周病です。歯のグラグラが自覚されてくる頃です。食事の時に痛みを感じたり口臭に困ってしまいます。いくら歯磨きを頑張っても口臭が気になるという方もいるかもしれません。歯の周囲の骨の吸収が広がり他の歯にも影響が出てくる可能性もあります。
お口の中はとても過酷な環境です。毎日3食の食事におやつ。熱いものを食べたり冷たいものを食べたり温度の差も激しいです。
それに加えてお口の中の湿度や温度は菌が増えるのにとてもちょうどいい環境です。1日歯を磨かないとその日についたプラーク(歯垢)はどんどん増えはぐきを腫れさせます。
歯周病の治療は1度行えばそれでいいというわけではなく定期的に行う必要があります。
定期的な検査と治療で健康なはぐきを維持して楽しく笑いながら生活したいですね。
諫早駅前歯科 歯科医師 米山