人生の楽しみの一つといえば食事ですね。
毎日3食の食事とおやつが楽しいとその1日は最高の1日になります。
しかし楽しい食事の裏でお口の中はとても過酷な環境となっていることをご存じでしょうか?
熱いスープや冷たいアイス、甘いチョコレートやからいキムチ鍋。
硬いセロリや柔らかいプリン。
食事を行うとお口の中の環境は目まぐるしく変化します。
その変化ははぐきや歯にとってかなりのストレスなのです。
目次
歯磨きはお手軽にできるお口の救世主
その過酷な環境の中お口をケアする方法といえば歯みがき
頑張っている人は毎食後の歯みがきを欠かさない人もいることでしょう。
しかしお口の中はとても複雑で歯ブラシの届かないところが多くあります。
複雑で歯ブラシの届かないところにはプラーク(歯垢)が磨き残しとして溜まりその部分に炎症が起きます。
この炎症は人間の免疫機構で自然と治っているのですが炎症が大きすぎるときや体調が良くない時には治りきらず炎症が残ってしまいます。
お口の中に炎症があるとネバネバして気持ちが悪くなり、口臭の原因にもなります。そのような状態を改善するために歯周病の治療を行います。
はぐきを健康な状態に保つための歯周病の治療
諫早駅前歯科では歯周病の治療を歯周病治療のガイドラインに則ってすすめていきます。
前回は検査に関する内容でしたが今回は歯周病の治療に関する内容です。
全体的な歯石取り(スケーリング)
まずは全体的にはぐきぞいについている歯石を除去します。お水を出しながら機械を使用し除去します。このスケーリングでかなりはぐきが引き締まります。歯石がなくなるとスーっとする感じがしてきます。敏感な人は染みるように感じる方もいるかもしれません。これは歯石がなくなったことで歯の敏感な部分が露出することで起きています。だんだんと慣れてきます。
はぐきの中の歯石取り(SRP)
スケーリングが終了したあとにはぐきの治りを待って再度、歯周病の検査をします。その結果、まだ深い歯周ポケットが残っている場合には更なる治療が必要となりSRPを行います。これははぐきに隠された部分の汚れを取る治療です。炎症が強い方や硬い歯石がついている方は痛みを感じる場合がよくあるので麻酔を使用し治療を行います。スケーリングよりも深い部分を洗浄しますので4〜6回に分けて治療を行います。SRPもスケーリングの時と同じように処置後染みる場合やヒリヒリすることがあります。はぐきの状態が改善してくると徐々に落ち着いてきますのでがんばってください。
はぐきを開いての歯石取り(フラップ治療)
SRP終了後さらなる治療が必要であれば外科的な治療を行います。麻酔を行い歯茎を切り開いて歯についた汚れがしっかり見える状態で洗浄を行います。フラップ治療を行うと初めの頃のはぐきとは別人のようにきれいになります。スケーリングやSRPと同じように処置後の不快感はあります。
メインテナンス
定期的なメンテナンスも歯周病の治療の一つです。はぐきの状態が落ち着いた人も深い歯周ポケットが残っているのが普通です。今後歯周病が悪化して行かないように3ヶ月に1度の間隔でメンテナンスに通うことをお勧めします。
自宅での歯磨き
歯周病の治療は患者様自身も主治医です。歯医者さんでの歯石取りや定期的な健診は大事ですが、歯医者さんに来ない日の方が圧倒的に多いので歯医者さんでの治療と同じくらいご自宅での歯磨きが大切です。メンテナンスではご自宅での歯磨きのチェックも行いますので普段の歯磨きでの不安なところや困っている所をお伝え頂けますとより上手になり歯周病予防が効果的になっていきます。
歯周病の治療は予防の面もあり効果が分かりにくく続けるのに根気が必要ですが一緒に頑張りましょう
諫早駅前歯科 歯科医師 米山(こめやま)