大切なお子さんの歯を虫歯にしないためには、適切な歯磨きが欠かせません。特に仕上げ磨きは、歯の表面をきれいに仕上げ、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。お子さんの仕上げ磨きは患者さんからよく質問をいただくトピックでもあります。そんな多くの患者様が気になっている仕上げ磨きについてご紹介していきます。
目次
★仕上げ磨きのコツ★
- 正しい姿勢で歯磨きをする
- 正しく歯ブラシを選ぶ
- 正しく歯磨き粉を使う
- 楽しく歯磨きができる環境を提供する
正しい歯磨きの姿勢
お子さんが仕上げ磨きを行う際には、正しい姿勢を保つことが重要です。口の中が見やすく安全に歯磨きをしやすい姿勢として、保護者の膝の上に寝かせることをおすすめします。膝の上に寝かせることで安全に磨くことができ、歯医者さんで歯磨きをしてもらう練習にもなります。また、しっかりお口の中を見ることができます。 歯ブラシを持つ手はリラックスさせ、首や腕の負担を軽減しましょう。
歯ブラシの選び方
お子さんはどんな歯ブラシをつかっていますか?
お子さんの歯磨きには2種類の歯ブラシが必要だと知っていましたか?
- お子さんが自分で磨くのに適した歯ブラシ
- 仕上げ磨きをするのに適した歯ブラシの2種類が必要です。
お子さんの自分磨き用の歯ブラシの選び方
- ブラシの部分が小さい
- ブラシが柔らかい
- 持ち手の部分が短い
仕上げ磨き用の歯ブラシの選び方
- ブラシの部分が小さい
- ブラシの硬さはふつう
- 持ち手の部分の長さは大人用の歯ブラシと同じ
お子さん用の歯ブラシと大人用の歯ブラシが分かれている理由は
- お子さん自身が磨きやすい
- 小さな手でも持ちやすい
- 短いのでのどをつきにくい
他にも子供は歯磨きの時に歯ブラシを噛んでしまいます。歯ブラシを噛むと歯ブラシの毛先は広がり汚れを取り除く効果がなくなってしまいます。しっかり汚れを落とすためには毛先が広がっていない大人が磨く用の歯ブラシが必要です。
歯磨き粉の正しい使い方
仕上げ磨きには、歯磨き粉や歯磨きジェルを使用するとより効果的に虫歯予防が出来ます。
お子さんには、フッ素を含む適切な歯磨き粉を選び、使用方法を指導しましょう。
お子さんの歯磨き粉はホームジェルを使用するのがおすすめです。なぜなら、お口全体に伸ばしやすく、透明なのでつけた状態でも泡が立たず歯が見えやすいからです。また、歯磨き粉の使用量も子供の年齢で異なるので、歯ブラシにどのくらいつけて磨くかも大事なポイントです。
歯磨き粉に入っているフッ素の推奨濃度として
年齢 | フッ素の濃度 |
6ヵ月(歯の萌出)~5歳 | 1000ppm |
6歳~14歳 | 1500ppm |
15歳以上 | 1500ppm |
年齢 | 歯ブラシに歯磨き粉をつける量 |
0~2歳 | 1~2mmの米粒大 |
3~5歳 | 5mmほどのグリーンピース大 |
6歳以上 | 2cm |
ぜひ、参考にして磨いてみて下さい。
11月21日の記事ではフッ素の濃度について詳しく説明していますこちらの記事も見てみてください。
当院おすすめの大人の虫歯予防に効果的な歯磨き粉はチェック アップ歯磨き粉です。子ども用はホームジェルで、ブドウ味やオレンジ味など好きな味を選ぶことができます。大人用はフッ素濃度が1450ppmとフッ素濃度が高く泡立ちが少ないのでしっかり歯を見ながら磨くことができます。
チェックアップ歯磨き粉
楽しく歯磨きができる環境を作る
お子さんに仕上げ磨きに協力してもらうためには、楽しい環境を提供することも大切です。歯磨きを楽しい時間に変えるために、「歯みがき上手かな」というNHKの歯磨き歌を歌いながらの歯磨きがおすすめです。また、歯磨き粉をたくさん用意して「今日はどの味にしますか?」とカフェのように質問をしてみたり、お子さんが楽しく歯磨きできるようなものも増えてきています。お子さんにとって歯磨きが嫌な時間にさせないようにする取り組みとしても効果的です。また、保護者がお子さんと一緒に磨くことで、良い習慣を身につける手助けにもなります。ほかにも楽しい歯みがきの方法や工夫を知りたい方はインスタグラムを見てください♪
まとめ
お子さんの仕上げ磨きは、正しい姿勢と歯ブラシの選択、適切な歯磨き粉の使用、そして楽しい環境の提供が重要です。これらのアドバイスを実践することで、お子さんの歯の健康を維持し、将来の虫歯や歯周病を予防することができます。もし疑問や質問があれば、歯科医院のスタッフに相談することをおすすめします。そして、定期的な歯の検診と歯科医院でのフッ素塗布を行っていき、子どもの笑顔と健康な歯を守るためにお子さんの虫歯予防を一緒に取り組んでいきましょう!
諫早駅前歯科 歯科衛生士 松本