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歯を削らない治療?

こんにちは長崎県諫早市の歯医者 諫早駅前歯科です。

インターネットやYouTube、Instagramなどでよく見かける歯を削らない治療とうたわれるドックベストセメント療法という治療法をご存じでしょうか?

ドックベストセメント治療ってなに?

ドックベストセメント療法という虫歯の治療法は

虫歯にお薬を効かせる治療法で

歯の神経を保存できる可能性を上げる 治療法です。

諫早駅前歯科ではなるべく削らない痛くない治療を目指していますのでこのドックベストセメント療法を取り入れています。

この治療法の目的は歯を削る量を最小限にとどめ、歯の神経の神経の治療(抜髄)を避け、歯の寿命を短くしない為の治療法です。

全く歯を削らないというわけではなく、正確には歯を削る量が少ない治療法です。

歯の構造について知りたい方はこちら

【ドックベストセメント療法が行える条件】

  • 症状がない
  • 歯の神経が感染していない
  • 歯の神経まで虫歯が到達していない

この3つがドックベストセメント療法を行える条件です。

レントゲンで見るとこのような場合にドックベストセメント療法が行われます。

この写真は虫歯になってしまっている歯を撮影したレントゲンの画像です。

レントゲンで黒く抜けている所が虫歯で歯が溶けてしまったところです。

まだ虫歯は歯の神経のところまで行っていないように見えますが、虫歯菌はレントゲンで黒く抜けているところのその先のまだ溶けきっていないところに潜んでいます。

ですのでレントゲンで見ると神経の所までは到達していないように見えるのですが虫歯菌を削っていくと神経まで到達してしまう可能性が非常に高いのです。歯の構造に関してはこちらのページをご確認ください

このレントゲン画像はドックベストセメントをつめたあとのレントゲン写真です。白く映っているところがドックベストセメントです。かなり神経に近いですがまだ虫歯は残っています。

このように虫歯菌は思ったよりも深くまで侵入しています。

【ドックベストセメント療法の治療の流れ】

1.レントゲンで虫歯の大きさ、神経の位置を確認します

2.安全なところまで可能な限り虫歯を除去します

3.ドックベストセメントを使用します

4.保険診療で用いるプラスチックの材料で一時的にフタをします

5.3カ月ほどお薬が効くのを待ちます

6.問題なければ仮のフタを除去ししっかりとした材料で歯の形を作ります

7.定期的に悪くなっていないかの確認をします

【ドックベストセメント療法の注意点】

  • どんな方でも効果があるわけではありません
  • ドックベストセメント療法後痛みが出る場合には神経を取る治療が必要となります
  • ドックベストセメントは保険適応ではなく自費治療です
  • ドックベストセメント後の最終的な詰め物や被せ物は自費の材料から選んでいただきます。(保険のルールで定められています)
  • ドックベストセメント療法を行っても虫歯予防には定期的なケアが必要です

【ドックベストセメントを詳しく説明】

分かりやすいようにお薬とお伝えしていますがドックベストセメントは抗生剤や痛み止めとは異なりお薬ではありません。ドックベストセメントは天然成分から作られていて2005年にはアメリカのロマリンダ大学歯学部で細胞毒性がないことが発表されています。FeイオンとCuイオンなどのミネラルを含み抗菌効果と象牙質を新たに作る作用で虫歯の進行を止めることができます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。ドックベストセメントは虫歯治療の怖さを軽減してくれ歯の寿命を減らすリスクを減らしてくれます。気になった方はスタッフまでお声掛けください。

インスタグラムでも知っておくと得する情報を書いてますのでチェックしてみて下さい。

諫早駅前歯科 歯科医師 米山隼也人