ガムを毎日噛むという人は少なくないと思います。最近ではたばこを吸う場所も少なくなり以前はタバコを吸っていたという人も今ではガムに変わりました。という人も少なくないと思われます。
今回の記事ではガムの選び方で虫歯予防になるというお話です。
噛み心地は特に変わらず毎日噛んでいるそのガムをある種類のガムに変えることで虫歯になりにくくなり虫歯予防の効果まで期待できるというお話です。
目次
リカルデントガムって知っていますか?
リカルデントとは単にガムの名前というだけでなく虫歯予防のための成分そのものの名前なのです。
リカルデントとはCPP-ACPともいわれる成分のことで牛乳に含まれるタンパク質とリン酸カルシウムからなる複合体で、虫歯の予防や再石灰化に効果があるとされています。
リカルデント成分の働き
CPP-ACPは、歯のエナメル質に結合して、食後に虫歯菌の働きによって出された酸によって溶け出したミネラルを吸着し、虫歯の始まりである脱灰を抑制し再石灰化を促進する働きがあります。また、唾液の分泌を促すことで、口腔内を清潔に保つ効果も期待できます。
リカルデントガムの種類
リカルデントガムは、一般販売されているものや、歯科医院で販売されているものがあります。一般販売されているものは、キシリトールが主成分のガムにCPP-ACPが配合されています。歯科医院で販売されているものは、CPP-ACPの含有量が多いため、より高い虫歯予防効果が期待できます。
リカルデントガムの使い方
リカルデントガムは、1日3〜5回、20分程度かむのが効果的です。かむタイミングは、歯磨き後や食後、就寝前に行うとよいでしょう。
ガムをかむことのメリット
ガムをかむことには、虫歯予防以外にも、以下のメリットがあります。
- 唾液の分泌を促す
- ストレス解消
- 脳の活性化
唾液には、歯の表面をコーティングして、酸や細菌から守る働きがあります。また、唾液には、汚れを落とす酵素や、虫歯の原因となる酸を中和する成分も含まれています。
ストレス解消や脳の活性化にも、ガムをかむことは効果的です。ガムをかむことで、脳の血流が良くなり、リラックス効果や集中力が高まるといわれています。
リカルデントガムの注意点
リカルデントガムには、以下の注意点があります。
牛乳由来の成分で作られたガムです。牛乳アレルギーや乳糖不耐症の方は摂取をお控えください。
リカルデントガムを使用することで、虫歯予防に役立てることができます。しかし、ガムをかむ以外の虫歯予防対策も併せて行うことが大切です。
虫歯予防の基本的な対策
虫歯予防の基本的な対策は、以下のとおりです。
- 正しい方法で歯磨きをする
- フッ素塗布を行う
- 食生活や生活習慣を改善する
リカルデントCPP-ACPのまとめ
- 歯のエナメル質からミネラルが溶けだす脱灰を抑制します。
- 虫歯の始まりである脱灰によって溶け出したミネラルを再び歯に戻す再石灰化を強くします。
- ミネラルを補給されたエナメル質は虫歯菌の出す酸に対して強くなります。
正しい方法で歯磨きをするためには、磨き残し(プラーク)の状態を確認することで歯磨きの状態を確認することができます。ご自宅でしっかり確認することはなかなか難しいので定期的に歯科医院に通院し検診を行うことをお勧めします。
食生活や生活習慣を改善するためには、甘いものの摂りすぎを控え、野菜や果物などのビタミンやミネラルが豊富な食事を心がけましょう。また、十分な睡眠をとり、ストレスを溜め込まないようにすることも大切です。
以前の記事やインスタグラムもチェック
リカルデントガム以外にも歯みがき以外の方法での虫歯予防の方法はあります。以前の記事やインスタグラムで紹介していますので是非参考にされてください。
虫歯は、予防が大切です。リカルデントガムも、虫歯予防に役立つツールとして、上手に活用しましょう。
長崎県諫早市の歯医者 諫早駅前歯科 歯科医師 米山